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2007年01月18日

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2007/01/18 Thu

「全てはシャンパンのせいなのだ」

最高に洒落た大人の夫婦の喜劇です。
ワルツ王と呼ばれたヨハン・シュトラウス2世作曲、ウィンナ・オペレッタの最高傑作と言われる「こうもり」です。

なんといってもストーリーが面白いと思います。
そして、「美しく青きドナウ」で知られる、"ワルツ王"ヨハン・シュトラウス2世の美しく軽やかな曲は、この洒落た大人の喜劇にぴったり!
何せ、メインは仮面舞踏会ですし。

倦怠期の夫婦、ロザリンデ(S)と、アイゼンシュタイン(T)は、お互いに内緒のまま、仮面舞踏会に出かけます。
夫、アイゼンシュタインは、フランスの貴族ルナール侯爵として、
妻、ロザリンデは、ハンガリーの貴婦人として、
仮面舞踏会にて、お互い相手を知らぬままに男女の恋の駆け引きをします。
正体を知りたがるアイゼンシュタインに対して、ロザリンデは愛の証として、アイゼンシュタインの自慢の時計を騙し取ります。

舞踏会後、妻を浮気の疑いで非難するアイゼンシュタイン。
ロザリンデはにっこり、時計を示す。

全ては"こうもり博士"の仕組んだ復讐の悪戯、
全員で「全てはシャンパンのせい」と合唱して大団円です。

倦怠期の夫婦が改めてお互いの魅力に気づき合う、ちょっと洒落たストーリーだと思いませんか?


音楽は、序曲が素晴らしいです。短い序曲でこの洒落た物語全てを表現してしまったような軽快な音楽です。
また、さすがワルツ王です。
仮面舞踏会にて、ハンガリーの貴婦人に化けたロザリンデは、ハンガリー出身ということを疑われ、チャルダッシュを踊って証明します。
ヨハン・シュトラウス2世は、ワルツで有名ですが、かなりハンガリーのチャルダッシュも好きだったようです。
他に「ジプシー男爵」というオペレッタも作曲しています。
⇒「ジプシー男爵」の紹介記事へ


お奨めのCDは、カラヤン指揮のフィルハーモニア管弦楽団、ロザリンデは戦後ドイツ系最高のソプラノ、エリザベート・シュワルツコップです。また、ドイツ系最高のコロラトゥーラ・ソプラノ、リタ・シュトライヒが女中のアデーレ役です。

大人の夫婦にお奨めの一枚です!!

フィギュアスケート2007-2008シーズンの、韓国キム・ヨナ選手のショートプログラムの曲に、この「こうもり」の序曲が使われる予定です!是非試聴をどうぞ。


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カラヤン(ヘルベルト・フォン), フィルハーモニア管弦楽団, フィルハーモニア合唱団, シュワルツコップ(エリザベート), ゲッダ(ニコライ), クレプス(ヘルムート), シュトライヒ(リタ), デンヒ(カール), J.シュトラウス
J.シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」(全曲)


↓試聴はこちらの輸入盤からどうぞ。
Erich Kunz, Johann II Strauss, Herbert von Karajan, Philharmonia Orchestra and Chorus, Rita Streich, Erich Majkut, Nicolai Gedda, Elisabeth Schwarzkopf, Helmut Krebs, Karl Donch
Johann Strauss II: Die Fledermaus



Die Fledermans
Elisabeth Schwarzkopf
Nicolai Geoda
Rita Streich
Herbert Von Karajan
The Philharmonia Orchestra

↓オペラ初心者必携のオペラガイドブックです!
豊富な情報がとても簡潔にまとまっています!
石戸谷 結子
あらすじで読む名作オペラ50



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