「ツィゴイネルワイゼン作品20」 パブロ・デ・サラサーテ

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HOME音楽_クラシック「ツィゴイネルワイゼン作品20」 パブロ・デ・サラサーテ

2007/02/09 Fri

ヨーロッパの音楽に、多大な影響を与えたジプシー音楽ロマ音楽)。
その影響はクラシック・民族音楽を問わず既に深く根付いてさえいます。

そのジプシー音楽を代表する楽器は?

一番は弦楽器、中でもヴァイオリンではないでしょうか。
ヴァイオリンの超絶技巧は、彼らの音楽の大きな特徴です。
⇒「神技のジプシー・ヴァイオリン」 ラースロ・ベルキとジプシー楽団の記事を見る。


それは、彼ら流浪の民にとって、
持ち運びがしやすく、移動先の人々にテクニックをアピールしやすく、
そして何より彼らの情熱と哀愁を訴えやすい楽器だったのかもしれません。


多くの偉大なクラシック作曲家達がジプシーの音楽を取り入れて、
美しく情熱的なメロディを作曲しています。
(既に、このブログでもいくつか紹介しているので、一番下にまとめて、
リンクを貼っておきます。)


そのクラシックの中でも最もジプシー音楽そのままの曲といえば?

このパブロ・デ・サラサーテツィゴイネルワイゼンではないでしょうか。
ジプシー音楽を代表する楽器、ヴァイオリンの超絶技巧を代表する曲です。

ツィゴイネルワイゼンとは?

実は、ドイツ語でそのまま「ジプシーの歌」という意味なんですね。


この曲はジプシー音楽の影響を強く受けたハンガリーの民族音楽、
チャルダッシュのいくつかの曲のメロディーなどを取り入れて作られています。
時間にして8分程度の曲ですが、大きく3パートに分かれ、
印象的なイントロ→静かでゆっくりした中間部→超絶技巧の激しいフィナーレ

という構成です。出だしと、残り1分程度のフィナーレ部が印象的です。
試聴用に、この3部に分けて聴く事が出来るAmazonのリンクを下に張っておきます。
イントロとフィナーレ部を是非聴いて下さい。



パブロ・マルティン・メリトン・デ・サラサーテ・イ・ナバスクエスPablo Martin Meliton de Sarasate y Navascuez )は、
スペインで生まれ、早くから天才ヴァイオリニストとして各地で演奏旅行をし、
12歳でパリ音楽院入学、13歳でヴァイオリン科一等になりました。

天才ヴァイオリニスト・サラ・サーテが、自身の超絶技巧を魅せる上でも、
この曲は最適だったのでしょう。


また、スペイン生まれの彼は、私達がスペイン系ジプシーとして、
真っ先にイメージするカルメンについても、ヴァイオリン用に編曲しています。
(スペイン・アンダルシア地方伝統のフラメンコも、
ヒターノと呼ばれるスペイン系ジプシー文化と、
土地の人達の文化との融合から産まれたものだと思われます。
さらに、キューバ・ハバナのハバネラとフラメンコが混ざるから、
ややこしいけど、融合し合って美しい文化が進化していくのが興味深い。)

カルメン、といえば後にも先にもジョルジュ・ビゼーのオペラ・カルメンですが、
そのビゼーのカルメンから、ジプシー風のメロディの部分を編曲したのが、
カルメン幻想曲」です。
故郷スペインが舞台の超名曲カルメンの、なかでも聴かせどころを集めて、
パブロ・デ・サラサーテ得意のヴァイオリン中心にしたのですね。


お奨めのCDは、天才少女からヴァイオリン界の女帝へと凄みをました、
アンネ=ゾフィー・ムター(Anne-Sophie Mutter)のヴァイオリンです。

このCDには、サラサーテのツィゴイネルワイゼン、カルメン幻想曲の他、
ボレロで有名なモーリス・ラヴェルツィガーヌも収められています。
この曲もチャルダッシュを基にした曲です。
さながらジプシー風クラシックのヴァイオリン名曲集ですね。
(ラヴェルは「亡き王女のためのパヴァーヌ」が大好きです!」)
⇒モーリス・ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」の記事を見る。



他にも、ジュール・マスネの歌劇タイス瞑想曲も美しい曲です。
ガブリエル・フォーレの子守歌も収録です。

さらに、このCDはドイツ・グラモフォンの4Dオーディオ・レコーディングです。
(それがなんなのかよく分かりませんが、、、確かに音質が良いと思います。)



さぁ、まずはツィゴイネルワイゼンを試聴しましょう。
ムターのCDじゃない方のCDの方が、試聴部分のメロディは良いので、試聴はそちらで行ってください!!

③番目のリンクです。



⇒ノルン3姉妹のお気に入りブログ.Neo 目次Topへ戻る


①お奨めのムター演奏のCDです。

ムター(アンネ=ゾフィー), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, レヴァイン(ジェイムズ), サラサーテ, ビエニアフスキ, タルティーニ, ラヴェル, マスネ
カルメン幻想曲


1. ツィゴイネルワイゼンop.20 (サラサーテ)
2. 伝説曲ト短調op.17 (ヴィエニャフスキ)
3. ヴァイオリン・ソナタ第4番ト短調「悪魔のトリル」 (タルティーニ)
4. ツィガーヌ(ラヴェル)
5. タイスの瞑想曲(マスネ)
6. カルメン幻想曲op.25(サラサーテ)
7. 子守歌ニ長調op.16(フォーレ)

②上の①のCDの輸入盤です。全て試聴できます。
しかし、試聴部分の切り取り方が悪いです。
Gabriel Faure, Jules Massenet, Maurice Ravel, Pablo de Sarasate, Giuseppe Tartini, Henryk Wieniawski, James Levine, Vienna Philharmonic Orchestra, Anne-Sophie Mutter
Carmen-Fantasie


1. Zigeunenrweisen, Op. 20 - Airs bohemiens - Zingaresca: Moderato - Lento - Un peu plus lent - Allegro molto vivace
2. Legende en sol mineur, Op. 17 - g-moll - In G Minor - in sol minore- in sol minore: Andante - Allegro - Tempo I
3. Larghetto affettuoso - Allegro moderato (Tempo giusto della scuola Tartiniana) - Andante (Sogni dell'Autore) - Allegro assai - Andante - Allegro assai - Andante - Allegro assai - Adagio
4. Tzigane
5. Thais - Meditation
6~10. Fantaisie De Concert Sur Des Motis De L'opera Carmen
11. Berceuse En Re Majeur

ツィゴイネルワイゼンの試聴はこちらがお奨め!!
11番目と13番目を聴いてください。
14番目~18番目はカルメン幻想曲です。
Pablo de Sarasate, Lajos Csury
Sarasate: Zigeunerweisen Op20; Concert Fantasy on themes from Bizet's Op25



【ジプシー(ロマ)関連のこのブログの記事】

①なんといっても、まずは、ジプシー達自身によるヴァイオリン超絶技巧を聴いてください。
⇒「神技のジプシー・ヴァイオリン」 ラースロ・ベルキとジプシー楽団


②ハンガリー出身のフランツ・リストはジプシー音楽をハンガリー民族独自の音楽と考えて愛し、民族主義高揚のためアピールしました。
⇒フランツ・リスト「ハンガリー狂詩曲 全集」


③スペイン系ジプシーのシンボルでありファム・ファタルのシンボル、ジョルジュ・ビゼーの超名曲カルメン。
⇒ジョルジュ・ビゼー「カルメン」(全曲) マリア・カラス


④"ワルツ王"ヨハン・シュトラウス2世もジプシー音楽の影響を受けています。
仮面舞踏会で、ハンガリーの貴婦人に扮してチャルダッシュを踊る「こうもり」
⇒ヨハン・シュトラウス2世「こうもり」(全曲) シュワルツコップ

俺はジプシー男爵!と宣言する「ジプシー男爵」。
⇒ヨハン・シュトラウス2世「ジプシー男爵」(全曲) シュワルツコップ


⑤現代の偉大なギタリスト、元Deep Purpleのリッチー・ブラックモアは、
今、Blackmore's Nightとして、中世ヨーロッパ風の音楽を志向しており、
その中にはジプシー風の曲もあります。
このアルバム「Shadow Of The Moon」には、Ocean Gypsyという曲が収録。
?⇒ブラックモアズナイト 「シャドウ・オブ・ザ・ムーン」


⑥読書でジプシー(ロマ)についての基礎知識を。
⇒「ジプシーの謎」 アンリエット・アセオ


ヴィジュアルに分かる本棚を作りました!
⇒ノルン3姉妹のお気に入りを陳列する棚


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関連記事

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コメント
この記事へのコメント
こんにちは☆
ご訪問ありがとうございます。
また遊びにきます~☆
ご挨拶までに★♪


http://ameblo.jp/sample-sayuri
2007/02/09(金) 11:26 | URL | sample-sayuri 79D/WHSg
>sample-sayuri さまへ
コメントありがとうございます。

こちらこそ、宜しくお願い致します。


http://ameblo.jp/norun3sisters
2007/02/09(金) 12:14 | URL | ノルン 79D/WHSg
メールありがとうございます。
これからもルルちゃんと遊びに来ます(^_^)v。
ツィゴイネルワイゼン初めて聞いたのは小学校の音楽の授業だったと思いますが不思議な感じがしたのを覚えています。なんか惹き込まれる感じ・・。
ヨーロッパから中東までロマの影響は大きいですね。ドイツ語ではロマの事をツィゴイネルと呼んで差別用語の様な感じなのだと本で読んだように記憶していますが・・エジプトで言うヌビアン(ヌビア砂漠周辺の人の事ですがお馬鹿さんと言う様な意味に使います。地中海側の人に比べアフリカが色濃く肌も黒いです。)みたいな感じでしょうか。。


http://ameblo.jp/luna-maria
2007/02/10(土) 00:17 | URL | luna-maria 79D/WHSg
>舞莉亜さまへ
こちらこそありがとうございました。
お手数おかけしてしまいましたが、本当に助かりました。
自分のPCでは最初からちゃんと表示されていたのですけど、他の方のPCでは表示されていなかったみたいで・・・
確認もお願いしてしまい、ありがとうございました。

いや~、ルル、本当に可愛いくてたまりません。
ブログ確認する度、頭を撫でて声を聴いてしまいます。
マルヤムちゃんとも遊ばせて頂きますね。

ツィゴイネルワイゼンは本当に引き込まれますよね。悲劇的な感じの印象的なイントロから、激しいラストの盛り上がりと。

"ジプシー(ドイツ語でツィゴイネル)"は、ロマ自身が使う呼び名ではなく、ロマ以外の人が使う蔑称の意味を含む語、というのは言いますよね。
言葉自体の意味は"エジプトからきた奴ら"みたいな感じでしょうか。
でも、私みたいに音楽の紹介記事とか書こうとすると、まず作品名が大抵"ジプシー"という言葉を使っているし、日本語の解説やタイトルとかもほとんどジプシーという言葉になっているので・・・

ロマ・ジプシーの文化やその影響を、記事にして紹介することじたいが、相手をリスペクトしていることだと考え、ジプシーという言葉を使わせて頂いています。

私も、つい最近まで彼らについてなんの知識もないままに、偏見だけが先行していることにふと気が付き、興味を持ち出しました。
音楽・ダンスへの影響は大きいですね。
ダンスの方は全く知識がありませんが、音楽をジプシーというキーワードで眺めて見始めると結構面白くなってきました。


http://ameblo.jp/norun3sisters
2007/02/10(土) 10:47 | URL | ノルン 79D/WHSg
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