「坂の上の雲」 司馬遼太郎

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2007/05/28 Mon
2007/4/28 愛媛県松山市に、坂の上の雲ミュージアムがOPENしました!!
⇒坂の上の雲ミュージアムのHP

NHKでのドラマ化も決まっていて、平成21年から3年間にわたって放送されるらしいです。

坂の上の雲」は、愛媛県松山市出身の明治の偉人3人を主人公にした司馬遼太郎の長編小説です。

松山市出身の3人の偉人とは、
一人は、近代俳句の父、正岡子規
後の二人は、日露戦争における陸海の勝利の立役者、秋山兄弟です。

秋山兄弟は、
兄の好古は、"日本騎兵の父"と呼ばれ、
世界最弱の日本騎兵をもって、世界最強のロシアコサック騎兵を打ち破った人物です。
弟の真之は、日本海海戦にて日本を大勝利に導く、日本海軍伝説の参謀です。
丁字戦法乙字戦法七段構えの戦法などの作戦を立てました。
また、真之は美文家として知られ、
日本海海戦の出撃の際の電報、「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ
戦闘開始を告げる、Z旗の掲揚とその信号文「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ
日露戦争終了後、連合艦隊解散の訓示(「勝って兜の緒を締めよ。」で締められ、アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトが感動して全文英訳をアメリカ陸海軍に配布したことで有名)
などは全て秋山真之の文と言われます。


主人公3人と書きましたが、司馬遼太郎自身が、この小説の書き出しにおいて、
"主人公はこの時代の日本自身"と書いているように、
明治維新後、旧幕藩時代の名残を留めながらも、急速に近代化していく日本とその時代に生きた人間達を、
日露戦争における勝利をクライマックスとして描いた作品です。


前半では、若き日の正岡子規や、秋山兄弟などを通して、この時代の若者の姿を描いています。

比較的裕福な子規の方は、天下を取るような、大望を抱いて上京します。

一方、侍の世の中が終わった後の貧乏士族、秋山兄弟の方は、まず食べることができるところ、お金がかからないところ、ということが人生選択の第一になり、二人とも軍人(というか士官学校)になっていきます。

結核に侵された子規は長い闘病の末、物語の前半にて激しい人生を終えることになります。


物語の中盤以降は、日露戦争の執拗な執拗な記述になります。
(非常にくどく、同じことが何度も繰り返される読みにくい文章です。)


後進国で軍事小国の日本が、軍事大国のロシアをいかに破るに至ったかを、日露両国の一兵卒の手記や、司馬遼太郎自身が関係者に取材した、莫大な歴史史料を基に明かしていきます。
その膨大な史料を基にした、挿話も非常に豊富、というか、各挿話を一つ一つ紹介していくことにこそ、司馬遼太郎はエネルギーを使っている感じです。


一言で言うなら、民主化し国民の軍隊であった日本が、帝政下で腐敗した貴族官僚の軍隊であったロシアを打ち破った、という構図になるのでしょうか。
また、当時の科学的分析重視の日本軍の姿を描くことで、その後の太平洋戦争における精神主義の日本軍の姿をも批判しています。
さらに、そんな日露戦争の勝利が、いかに日本の国力の限界のところで戦われた薄氷の勝利であったか、多くの勝利がロシアの軍隊内部の腐敗した体質に依存、或いは偶然に依存していたか、ということも執拗に描いています。

この坂の上の雲における、日露戦争の描写の特徴の一つは、旅順攻囲戦における乃木希典大将、及び参謀の伊地知幸介を徹底的に批判しているところでしょう。
その無知無策による、敵火力に対して全滅するだけの突撃攻撃の繰り返しにより、死者1万以上、負傷者数万人という、日本軍存亡の危機を呼ぶ大損害を招いたとして、特に参謀の伊地知幸介を苛烈に糾弾しています。乃木も戦後、神のように崇められたが、実際の采配では無能であったと断じています。
この辺の真実は私には分かりませんが・・・


尚、漫画家の江川達也は、秋山真之を主人公として、「日露戦争物語」という漫画を描いています。
日露戦争までいかず日清戦争あたりで打ち切られたみたいですが・・・


ちなみに、松山市の坂の上の雲ミュージアムの設計は、表参道ヒルズを設計した、安藤忠雄です。
安藤忠雄は、石原慎太郎が東京オリンピックを誘致する際のプロデュースを務めることになっており、それに嫉妬した黒川紀章が東京オリンピック自体を阻止すべく都知事選に出馬するという、ある意味今日本でも最も注目される建築家ですね。表参道ヒルズの設計も安藤忠雄です。

最後に、NHKでのドラマ化のキャストですが、下記の通りです。楽しみですね!
秋山 真之(あきやま さねゆき)・・・本木 雅弘
秋山 好古(あきやま よしふる)・・・阿部  寛
正岡 子規(まさおか しき)・・・・・・・香川 照之
正岡  律(まさおか りつ)・・・・・・・菅野 美穂


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司馬 遼太郎

坂の上の雲〈1〉




司馬 遼太郎

坂の上の雲〈2〉




司馬 遼太郎

坂の上の雲〈3〉




司馬 遼太郎

坂の上の雲〈4〉




司馬 遼太郎

坂の上の雲〈5〉




司馬 遼太郎

坂の上の雲〈6〉




司馬 遼太郎

坂の上の雲〈7〉




司馬 遼太郎

坂の上の雲〈8〉





江川 達也

日露戦争物語 第22巻―天気晴朗ナレドモ浪高シ (22)



江川 達也

日露戦争物語―天気晴朗ナレドモ浪高シ (第1巻)



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